2011/03/02の記録です。
交換用の追加パイプ5本、できあがりました。
さっそくテストと調整。その結果、短いパイプは 2 本とも合格でしたが、長いパイプは 3 本中 2 本不合格、1本やっと合格。現実は厳しい。
リップの高さも、度胸不足でやっぱりそんなに低くできませんでした。仮組して口で吹いて鳴らないと、やっぱりビビってしまいます。
オルガン作りの洋書によると、始めはあまり薄くなく、高くなく作り、鳴らなかったら少しずつ削って調整していくらしいのですが、これは今後の課題とします。
さて、さっそく追加パイプを投入して調整し、まあなんとか、全部のパイプがそこそこ鳴るようになりました。あたらしい追加パイプの鳴りが良すぎて音か大きすぎるものも出てしまいましたが、まあそれはとりあえずガマン(^^;)。
まだ調律をしていないので、パイプはすべて長めです。そのためピッチは A=415 ぐらいの低めです。
デジカメで試演の様子を録画して、YouTube に載せました。それは別記事にて紹介しています。
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ポルタティーフ・オルガンちょっと試演
ポルタティーフ・オルガン試演の動画です。
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オルガン制作:パイプ追加生産進行中
2011/02/26の記録です。
ゼミ旅行疲れもほぼ抜けて、今日は昼からオルガン作りです。鳴りの悪いパイプを交換すべく追加生産中。
材料を精査したら、どうも5本分が限界のようなので、追加は5本となりました。
再びリップ削り工程に戻ってきたので、リップ削りジグを少し改良しました。高下駄式にして机の端でなくても作業できるようにしました。
まずは、長い3本を作ります。
さて、前板を接着して硬化待ちとなったところで、昨日仕入れてきたオイル塗装のテストをしてみます。本格的にオイル塗装をするのは始めてなので、まずはどんな感じか試してみようというわけです。
ナチュラルキーのコクタン、シャープキーのブナ、本体のマツの端材に、それぞれワシンオイルの透明と、ワトコオイルのナチュラルを試してみます。その他、マツには着色オイルもちょっと試してみます。
ワシンオイルをたっぷり塗った直後。しばらくして拭き取ります。
コクタンは、導管にしみ込んだオイルがしみ出てくるようで、何回か拭き取らないと斑点上のムラができるよです。
洗い用のペイントうすめ液がクサイ。キョーレツです。ラリってしまいそうだ。体調が一気に悪化(?!)。今日はこのぐらいにします。
オルガン制作:整音:結局パイプ作り足し
2011/02/21の記録です。
予備パイプを使い切ってまだ不調なので、結局あと 6 本ほど、パイプを作り足すことにしました。リップが「高い」のも気になっているので、もしあわよくばそこも少しは改良したいです。
もっとたくさん作ろうかなとも思いましたが、今度は材料のヒノキ材が払底。6本作りきれるかどうかも微妙(;_;)。
今日はケルンを作り、側面板を接着してクランプ。また次回。明日からゼミ旅行なので、しばらく先です。
オルガン制作:簡易風圧計をテスト
2011/02/17の記録です。
どうもふいごを強く押さないと鳴らないことが気になり、オルガン作りの洋書や、先輩サイトなどをみて、ふいごの風圧を知りたくなりました。
そこで、以前に買ってあった内径 8mm のビニールチューブを持ち出してきて、ちょっと実験。水を入れて、手で U 字型にして、片方の端を口で吹いてみる。
洋書によると、水面の差が 1〜2 inch とのこと。そうなるように吹いてみると、かなりそ〜っと吹かないとダメということが分かりました。いままでパイプを試しに吹くときに、景気よくピューピュー吹いていましたが、それではダメなのね。
人間の肺は、意外とパワフルなのね、と実感したところです。
ポルタティーフオルガンでも実験してみました。パイプを一つ外して、そこにチューブを接続し、鍵盤を何かで押さえたままにして、ふいごで風を送ってみる。
これもやや優しく押さないと 1inch ぐらいにはならなそう。でも 1〜2 inch 程度にはなっているっぽい。
なにしろ手でチューブをU字に支えながらの実験なので、不正確。そのうち、先輩サイトなどに倣ってちゃんとしたのを作ります。
(後日記: と言いつつ、5月始め現在でまだ作ってません…(^^;;))
オルガン制作:整音工程に突入:予備パイプ払底
2011/02/16の記録です。
鳴りの悪いパイプを、重症なものから順に、予備のパイプと交換してみました。
旋律がややつながりやすくなって、試奏が少し楽しくなってきました。
でも、3本の予備パイプを使い切ってしまったのにまだ鳴りの悪いパイプが残っています。これは、作り足さないとダメですな。1年前の作業をまた始めることになります。振り出しに戻る?。いや、モノゴトは螺旋状に進歩する、と信じましょう。
新しいこともないと元気が出ないので(←この性格だから困る)、それこそ1年前に作っていまいちだった試作のパイプや、今回交代させられたパイプなどで、ゲダクト(閉管)の実験もちょろっとやってみました。
端材で栓をつくり、革をかぶせてパイプの端に突っ込みます。
そのままで、よく鳴るものもあれば、全然鳴らなくなってしまうものもある。楽しい。
まあ、ふいご的にはそ〜っと吹いて鳴るぐらいでないとダメのようです。
オルガン制作:鍵盤ちょっと整形
2011/02/14の記録です。
オルガン鍵盤、ナチュラルキーの手前側の角を、トリマーでほんの少し面取りしました。
三角ビットを使い、我が家の cemb の鍵盤などを参考にしながら、まねっこして面取りしました。
シャープキーについても、角がいたくないように、ヤスリで面取りをしました。少し、手に優しくなりました。
オルガン制作:鍵盤取付け・形ととのう
2011/02/12の記録です。
昨日貼付けた鍵盤の化粧板と、シャープキーの建て増し部分を加工します。まず、シャープキーの奏者側になる部分は通常少し切り落とされて角度がついているので、それを作ります。
ラジアルアーム丸ノコ盤を傾けて使おうと画策。別な同様の材で一回練習です。
うまく行きそうだったので本番。このようになりました。
シャープキーも建て増し部分を土台に貼付けます。これも切り落とし分の隙間を空けて並べます。
シャープキーの接着剤が固まる間に、ナチュラルキーを並べてみます。
こんな感じです。おお似てきた。
キーの支点部分を押さえる部材を作りました。トリマーで面取りしてあります。仮乗せしたところ。
シャープキーを切り離しました。始めはラジアルアーム丸ノコで。だんだん材料が小さくなってオソロシくなったので、最後の 2 つを切り離すときは手ノコで切りました。
シャープキーもセットして、押さえも乗せてみました。お〜〜似てきた似てきた。鍵盤みたい〜。って鍵盤です。でもシャープキーの幅が明らかにばらついていたりする(^^;)。
鍵盤押さえの裏側に、2mm厚のフェルトを接着します。
こんな感じになります。
ガイドピンを植えている部材の、鍵盤が押されたときにぶつかる部分に、革を細く切って接着します。これらはカタカタいわないようにするための対策です。
鍵盤押さえをねじ止めし、パイプをセットしました。パイプを固定する部分がまだですが、これで形を作る工程はほぼ終了です。コーフンです。ふがっ。
さて、試奏してみました。まあ、鳴ります。鳴りますが、以下の点で大いに不満です。
1. 全体的に風の消費量が多く、かなり力を入れてふいごを押さないと充分に鳴らない。またそのため、頻繁にブレスを必要とする。
2. 主に低音部で、鳴りの悪いパイプが数本。
3. ふいごの空気漏れも疑われる。
ここからが、ジミで根気のいる「調整・整音」となるのですね。ここから先のねばりが、楽器としての性能を左右するように思われます。
が、今日は疲れたので、これでおしまい。はたして3月末のオルガン会に間に合うか?!。
オルガン制作:鍵盤化粧板取付け
2011/02/11の記録です。
鍵盤の指のあたる部分に、広葉樹の堅い薄板を貼ります。ホンモノは 1mm 厚ぐらいらしいのですが、ここはアントレの記事にならって、東急ハンズの「木のハガキ」を活用します。5mm厚のハガキ大で、各種銘木が安価に手に入り便利です。
鍵盤はバロック風、ということでシャープキーは白っぽいブナの木、ナチュラルキーには黒っぽいコクタンを貼ります。ピアノと白黒逆なので、黒鍵白鍵と言えないのであります…。
シャープキーになるマツ集成材にブナを貼付けたところ。ナチュラルキーの上に出っ張る「建て増し」の部分になります。
ナチュラルキーは、コクタンの板の下に土台を並べて接着します。あとで切り離します。使用予定の丸ノコの刃厚分だけ隙間を空けて並べています。シャープキーとの間の細い部分は、別途コクタンを細く切って貼っていきます。
細い部分は小さすぎて電動工具が(オソロシくて)使えず、手ノコとマイターボックスで切りました。
貼付けて、重しをのせて、また明日。ふいご用に買っている鉛インゴットの出番です。奥の本体には、シャープキーの土台だけが乗っています。
18:00ころから始めて、小一時間のつもりが 21:00 近くになってしまいました。でもこの作業は前からやってみたくて、一気に進めてしまいました。
オルガン制作:鍵盤部整形
2011/02/10の記録です。
卒業行事で少し間が空きましたが、続きです。糸ノコで切ったシャープキーとナチュラルキーの間の切れ目が細く、動作時にぶつかりますから、ヤスリで少し広げます。
撮影のため片手ですが、ほんとはちゃんと両手を使わないと削れません。当たり前か。
かなり以前に作ってあってもう真鍮の色が変わってしまっているスティッヒャーピンですが、長さを切りそろえて定位置におさめます。これで鍵盤の動作が確認できます。支点側を何かで押さえて、鍵盤を押し下げてみます。うむ、動作良好(かな?)。
今日は会議が多く、ここまでです。もう会議に行かなければ。