ポルタティーフ・オルガン制作:荷造り完了

2011/03/25の記録です。
アントレのオルガン会がいよいよ明後日 3/27 にせまり、明日 3/26 は出発です。最終の荷造りをしました。
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まず、ポルタティーフ・オルガンをケースに収納します。ケース内部には、姿勢を支える部材や、衝撃吸収材などを少しずつ作りつけてあります。ほぼぴったりと収まります。
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重さも結構なものになりましたから、手で持ったり肩からかついだりではへばるのは必至。そこで折りたたみカートに載せました。手近にあるベルトを流用したら、赤青カラフルで、サンタさんの荷物みたくなったぞよ。
このカート、年期もので、一部壊れていますが、まあ、なんとかなるでしょう。
これで、はたして、飛行機に乗れるか。東京の雑踏を無事通過できるか??

オルガンケース:持ち手がつきました

2011/03/23の記録です。
オルガンケース、運ぶには持つところが必要です。よくある、肩掛けバッグのベルトを取り付けるような、金具を探しているのですが、まったく見つからない。期日も迫っているので、しょうがなく、作ることにしました。
金属棒にベルトを取り付けようという魂胆です。手近にあったステンレス棒(カンテレの弦止めに使ったもの)をジグソーで切るのがたいへん。昨日は机の端のクランプで挟んで切ろうとしましたが、固定が不十分で材料もジグソーも大暴れして大変。そこで今日は固定ジグを作りました。
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端材の 2×4 に、金属棒の直径幅の溝をトリマーで掘り、ジグソーの刃が上下しても机にぶつからないだけの高さを確保しました。この端材を机にクランプして使います。材料がしっかり固定されてぐっと作業しやすくなりました。やっぱりジグは大事です。
ベルトを長短2本セットすることもあるかと考え、金属棒は左右 2 本ずつ備えることにしました。棒の両端は、その辺のラワン材の端材から作りました。
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取り付けて、ベルトも通したところ。これで運べそうです。
さて、残る難関は…、演奏です。アントレのオルガン会では演奏もします、と言ってしまいました。必死でさらわねば。

オルガンケース:2号version制作中

2011/03/17の記録です。
昨日のフレームに、5mm厚シナベニヤを貼り付けて箱にしました。
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ちょっと大きめに切り出して、はみ出した部分はトリマーのフラッシュビットでさくっとぴったりに削ります。便利。ちなみに5mmベニヤは初代ケースの材料をぎりぎり再利用できました。
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蝶番をとりつけました。開閉できるようになって近づいてきました。
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パッチン錠を取り付けました。一気にケースっぽくなりました。まだなってない?
さて、これに持ち手をつけて、内部の支え材、衝撃吸収材をつければできあがりなのですが、鞄みたいな「ハンドル」や、ショルダーベルトを取り付ける金具みたいなものは、あちこち探してもどうにも見つからない。ネットにもなかなかないようです。さてどうしようか。ここでしばらくストップです。

パイプ固定桟・塗装開始

2011/03/14の記録です。
地震と津波の被害で世の中は騒然としていますが、釧路の被害はそれほどでもなく、身近な学生たちなどにも人的被害は今のところないようなので、少し安心して、努めて普段の活動を進めます。
さて、オルガンですが、パイプを固定する桟を取付けました。
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これが斜めなので、取付けにはちょっと難儀しました。両頭にした釘を使うのですが、なかなかうまくいかない。
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パイプを仮置きして、桟の位置に印を付けます。
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印の位置に、先日作った固定ピンを接着します。
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接着剤が固まる間、本体の塗装を開始します。結局ワトコオイルのナチュラルにしました。
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本体塗装終了。やり始めると早いものです。ふいごも分解して、押し板にも塗装をしました。
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固定ピンの接着剤がだいたい固まったところで、パイプを合わせてピンの先で印をつけ、桟にピンの入る穴をあけます。これがまた斜めなのでちょっと(かなり)難儀。穴ができたら、パイプをセットできます。
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固定ピンが収まっている様子です。パイプ1列目と2列目で固定ピンがぶつからないように配置します。それにしても、位置はけっこう不揃いになっちゃいました。意外とこの作業、正確にやるのはむずかしいぞ。
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再度パイプを取り外し、塗装に備えます。先日から作っているケースの上に、はずしたパイプやら鍵盤やらスティッヒャーピンやらが並んでいます。それにしてもケースでかすぎ。

パイプ固定ピン

2011/03/10の記録です。
最後に残った、パイプを固定する部分にとりかかります。まず今日は、各パイプを桟にとりつけるピンを作りました。堅い木材の小片に真鍮釘をさして作ります。
材料は手元にあるチーク材を使いました。約10mm角に切り出したチーク材に下穴をあけ、真鍮釘を打っていきます。
しかし、堅くてなかなか釘が入っていきません。玄翁でバンバン打たないと入りません。釘が貫通した後が難しい。
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そこで、ジグを作りました。釘が飛び出す長さよりも厚い端材に、釘の直径よりちょっと大きい穴をあけ、そこにピンとなるチーク材を乗せて玄翁で打ちます。これでさくさく作れます。やっぱりジクは大事。

オルガンケース制作:初期versionできたがデカイ…

2011/03/09の記録です。
ポルタティーフ・オルガン用運搬ケース、昨日夜に疲れながら切り出した部材は、寸法を決定的に間違えていることが判明しました。長さが足りない。10cm も間違えたorz。どうも最近疲れ気味か?
というわけで手戻りです。あー材料もったいない。
気を取り直して作り直し、くみ上げるところまできました。
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フタになるほうを仮組して、オルガンを乗せてみたところ。入ります。
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接着してベルトクランプで締めています。
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フタ、本体とも組み上がって、オルガンを入れてみたところ。入ります。入りますが…、きょ、巨大だ。こんな巨大なもの、東京の雑踏を持ち歩けるのか???。まあ、なんとかなる。なんとか…、ならないかも…。

オルガン制作:パイプ仕上げ・ケース制作開始

2011/03/08の記録です。
パイプの整音も一段落、調律も A=440 に揃えたので、外面仕上げを始めました。まず、各パイプの外側に組み立て時にできた段差を、手カンナで削って平らにします。
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1本ずつ取り外して、ケルンのフタを外し、カンナで削ります。これだけで、なんだか立派になったような気がします。やっぱり仕上げを丁寧にやることは大事です。
一方で、いよいよ3月になり、月末のアントレオルガン会が迫ってきました。このオルガンを飛行機の貨物室に載せなければなりません。いくら「ポルタティーフ」(=英語でポータブル) といっても、貨物室に預けるには丈夫なケースが必要です。というわけで、ケース作りに着手。
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まずは、充分な余裕をもって格納できる、四角いケースを発案。楽器を取り出すのに手を差し込む余裕も持たせたので、なんだか、ずいぶんデカイ。まあ、しょうがないよね…。今日は部材を切り出しました。大きい面積の切り出しはたいへんぢゃ。

オルガン制作:追加パイプ出来・試演録画

2011/03/02の記録です。
交換用の追加パイプ5本、できあがりました。
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さっそくテストと調整。その結果、短いパイプは 2 本とも合格でしたが、長いパイプは 3 本中 2 本不合格、1本やっと合格。現実は厳しい。
リップの高さも、度胸不足でやっぱりそんなに低くできませんでした。仮組して口で吹いて鳴らないと、やっぱりビビってしまいます。
オルガン作りの洋書によると、始めはあまり薄くなく、高くなく作り、鳴らなかったら少しずつ削って調整していくらしいのですが、これは今後の課題とします。
さて、さっそく追加パイプを投入して調整し、まあなんとか、全部のパイプがそこそこ鳴るようになりました。あたらしい追加パイプの鳴りが良すぎて音か大きすぎるものも出てしまいましたが、まあそれはとりあえずガマン(^^;)。
まだ調律をしていないので、パイプはすべて長めです。そのためピッチは A=415 ぐらいの低めです。
デジカメで試演の様子を録画して、YouTube に載せました。それは別記事にて紹介しています。

オルガン制作:パイプ追加生産進行中

2011/02/26の記録です。
ゼミ旅行疲れもほぼ抜けて、今日は昼からオルガン作りです。鳴りの悪いパイプを交換すべく追加生産中。
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材料を精査したら、どうも5本分が限界のようなので、追加は5本となりました。
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再びリップ削り工程に戻ってきたので、リップ削りジグを少し改良しました。高下駄式にして机の端でなくても作業できるようにしました。
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まずは、長い3本を作ります。
さて、前板を接着して硬化待ちとなったところで、昨日仕入れてきたオイル塗装のテストをしてみます。本格的にオイル塗装をするのは始めてなので、まずはどんな感じか試してみようというわけです。
ナチュラルキーのコクタン、シャープキーのブナ、本体のマツの端材に、それぞれワシンオイルの透明と、ワトコオイルのナチュラルを試してみます。その他、マツには着色オイルもちょっと試してみます。
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ワシンオイルをたっぷり塗った直後。しばらくして拭き取ります。
コクタンは、導管にしみ込んだオイルがしみ出てくるようで、何回か拭き取らないと斑点上のムラができるよです。
洗い用のペイントうすめ液がクサイ。キョーレツです。ラリってしまいそうだ。体調が一気に悪化(?!)。今日はこのぐらいにします。