標津サイエンスフェアへの出発を明日に控え、いよいよラスボスとの戦いです。
パンチカードオルガンの「紙送り機構」です。
とはいっても、もう時間がないので、とりいそぎ、「ないよりはマシ」な試作の試作を作り上げます。
いままでの紙送り機構が木製で、摩擦も大きく精度も今ひとつだったので、今回はガチ本気でベアリングを仕込み 3D プリンタで作ります。ところがこれが大苦戦。
3Dプリンタでプリント。とっっても時間がかかります。
紙巻き筒にも VU40 塩ビ管を使います。塩ビ管の円筒の中心に 6mm シャフトを取り付けるための部品。
これのシャフトまわりの部分が積層方向にはがれやすく、左右2個のうち1個は、装着の作業中にそこからちぎれてしまいました(;_;)。あらかじめエポキシなどで固めておく必要がありそうです。
さらに、空転防止のためシャフトにネジを切って、各部品をビスで留めようとしたのですが、ステンレスを選んだために大苦戦。だいたいステンレスに M3 ネジを切ろう、というのが無謀でしたワ。
お約束通りに、タップがボキッ。抜けなくなりました。もう作り直すヒマはないので、折れたタップの先端が刺さったまま、その後を組み立てました(;_;)。
両端のベアリングを受ける部品です。コンパクトです。
回すための「ハンドル」も 3D プリンタでつくりましたが、これも強度的に不安…。
そうこうしているうちに、学生 YKK が、宿題としてあった「ウインドチェストから吹き出す風を視覚化する仕掛け」を作ってきました。風で発泡スチロールの小玉が吹き上げられて踊る、というものです。
第一作はビニール袋によるものでしたが、形が丸いと小玉が風路から逃げてしまい、いまいち。円錐状にして小玉が常に風路に戻ってくるようにしたい。さて、どうやって?
見渡すと、たまたま買ってあった 0.5mm 厚の透明 PET 板があります。これだ。手で曲げられるし、はさみで切れる。
というわけで、まるまる YKK に渡して再度挑戦。ほどなくして、第二作を持ってきました。これです。
これは、ばっちりうまくいきました。バチバチバチ。
動作の様子はこちらです。YouTube動画 → https://youtu.be/hO8AXjRPlBg
そんなこんなで、紙送り試作と、風のデモができあがりました。
やっと、荷造りにかかれます。出発は明日です。
かなりアクロバティックな収納をして、細かいものは折りたたみコンテナ 3 個になんとか収まりました。
かなりの程度分解して収納するので、本番での設営・撤収が大変です。