2011/01/30の記録です。
かねてより古楽雑誌アントレの品川さんからいただいていた「手作りオルガン大集合」のご案内に、ついに参加しますと返事をしてしまいました。日程は 2011 3月末です。
卒論指導が一段落したこともあり、一念発起です。この会に参加表明するということは、未完成のポルタティーフ・オルガンをこの会までに絶対に完成させねばなりません。しかも演奏付きなので演奏もさらわねばなりません。まだ出来上がっていない楽器で何が演奏できるのか、はっきり言って全く不明です。だいたい演奏できるほどマトモな楽器になるんでしょうかね???。えい、なんとかなるさ。これは、とにかく早く完成させろ、という天の配剤(!?)でありましょう。ここでびびっていてはチャンスが逃げますな。
って、ただ行きたいだけ、なんですけれども。
さあて、〆切せまる学会の原稿書きなどもあるといえばありますが、オルガン製作を再開することとしましょう。
月別アーカイブ: 2011年1月
大学院:大きなリコーダー:研究室内でお披露目
大学院の講義です。後期の講義の一部で制作・改良してきた「大きなリコーダー」なる塩ビ管とオルガン木管パイプ歌口部分の組み合わせ、今日は一区切りということで、研究室の学生が集まるミーティング、通称「全研」にて簡単なお披露目をしました。
太いパイプに紙を巻き付けた、スライド式極太リコーダー(?)も改めて紹介。
分岐部品を「指穴」として活用し、ふいごで吹くタイプ。 ちょっとだけ音階が出せます。
大学院:大きなリコーダー:穴の位置を決めてみました
2011/01/17の記録です。
大学院の講義です。塩ビ管の分岐部品で指穴を作ろうとしている「大きなリコーダー」ですが、今日は先般から実測と計算で求めてある、音程と管長の関係に従って穴の位置を決め、その位置に分岐部品の「穴」がくるように中間の塩ビ管の長さを計算して切り出し、つなげてみました。
息の量をかなり必要とするので、口で吹くのは大変です。目が回ります。そこで今日からふいごで吹くことにしてみました。
塩ビ管分岐部品を使うときの問題点は、部品のソケット部分に長さがある関係で、穴と穴の間隔をある長さよりも狭くできないことです。 そのためこのままでは「半音」の音程差を作ることが難しい。分岐部品を一番端にして、その先にに何もつなげなければ、開口端と穴との間がちょうど半音ぐらいに相当する距離となります。
というわけで、今日は低い方の一番端が「半音」となる「ミ・ファ・ソ・ラ」の音程となるように作ってみました。
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こんな感じになりました。ふいごで吹くのは、意外とコツが必要で、もわっと押すとなかなか鳴らなかったりします。
調べてみると、音程関係としては「ミ・ファ・ソ・ラ」ですが、実際の高さは D, Es, F, G ぐらい、と、1全音ぐらい低いです。いろいろと原因となる要素がありそうです。
まだ改良すべき点の多い、なかなか不自由な楽器(?)ですが、学期末も近いので、とりあえずこの状態で研究室でお披露目することにしました。
大学院:大きなリコーダー:分岐部品を応用
大学院の講義です。子どもたちに一人ひとあなずつ手でふさいでもらう、大きなリコーダー式の楽器を作るべく、いろいろ制作方法を試しています。
前回まで、塩ビ管に紙を接着剤で固めながら巻いた紙筒を使ってきました。穴も開けてみましたがなかなか難しい。そこで今日から、塩ビ管の配管部品を利用してみることにしました。
「チーズ」という、T字型に分岐するための部品を、指穴として用います。これだと、塩ビ管の直径に近い大きな穴が正確に開いており、また切り口も塩ビ管を差し込めるソケットになっていて平らなので、手や板で容易にふさぐことができそうです。厳密には穴ではなくてかなり「出っ張って」いるので、それが音高にどのぐらい影響するかが興味のあるところです。
今日はメンバーもあまり集まらないので、ちょっとだけ試してみました。リコーダー式のヘッドの「ふた」部分のねじが外れてしまっているので調子が悪く、あまりスムーズに音は出ませんが、ヘッドを修理し、穴の位置を調整すれば、なんとかいけそうな感じです。