大学院の講義です。後期の講義の一部で制作・改良してきた「大きなリコーダー」なる塩ビ管とオルガン木管パイプ歌口部分の組み合わせ、今日は一区切りということで、研究室の学生が集まるミーティング、通称「全研」にて簡単なお披露目をしました。
太いパイプに紙を巻き付けた、スライド式極太リコーダー(?)も改めて紹介。
分岐部品を「指穴」として活用し、ふいごで吹くタイプ。 ちょっとだけ音階が出せます。
大学院の講義・演習や、大学院生との活動などです。
大学院の講義です。後期の講義の一部で制作・改良してきた「大きなリコーダー」なる塩ビ管とオルガン木管パイプ歌口部分の組み合わせ、今日は一区切りということで、研究室の学生が集まるミーティング、通称「全研」にて簡単なお披露目をしました。
太いパイプに紙を巻き付けた、スライド式極太リコーダー(?)も改めて紹介。
分岐部品を「指穴」として活用し、ふいごで吹くタイプ。 ちょっとだけ音階が出せます。
2011/01/17の記録です。
大学院の講義です。塩ビ管の分岐部品で指穴を作ろうとしている「大きなリコーダー」ですが、今日は先般から実測と計算で求めてある、音程と管長の関係に従って穴の位置を決め、その位置に分岐部品の「穴」がくるように中間の塩ビ管の長さを計算して切り出し、つなげてみました。
息の量をかなり必要とするので、口で吹くのは大変です。目が回ります。そこで今日からふいごで吹くことにしてみました。
塩ビ管分岐部品を使うときの問題点は、部品のソケット部分に長さがある関係で、穴と穴の間隔をある長さよりも狭くできないことです。 そのためこのままでは「半音」の音程差を作ることが難しい。分岐部品を一番端にして、その先にに何もつなげなければ、開口端と穴との間がちょうど半音ぐらいに相当する距離となります。
というわけで、今日は低い方の一番端が「半音」となる「ミ・ファ・ソ・ラ」の音程となるように作ってみました。
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こんな感じになりました。ふいごで吹くのは、意外とコツが必要で、もわっと押すとなかなか鳴らなかったりします。
調べてみると、音程関係としては「ミ・ファ・ソ・ラ」ですが、実際の高さは D, Es, F, G ぐらい、と、1全音ぐらい低いです。いろいろと原因となる要素がありそうです。
まだ改良すべき点の多い、なかなか不自由な楽器(?)ですが、学期末も近いので、とりあえずこの状態で研究室でお披露目することにしました。
大学院の講義です。子どもたちに一人ひとあなずつ手でふさいでもらう、大きなリコーダー式の楽器を作るべく、いろいろ制作方法を試しています。
前回まで、塩ビ管に紙を接着剤で固めながら巻いた紙筒を使ってきました。穴も開けてみましたがなかなか難しい。そこで今日から、塩ビ管の配管部品を利用してみることにしました。
「チーズ」という、T字型に分岐するための部品を、指穴として用います。これだと、塩ビ管の直径に近い大きな穴が正確に開いており、また切り口も塩ビ管を差し込めるソケットになっていて平らなので、手や板で容易にふさぐことができそうです。厳密には穴ではなくてかなり「出っ張って」いるので、それが音高にどのぐらい影響するかが興味のあるところです。
今日はメンバーもあまり集まらないので、ちょっとだけ試してみました。リコーダー式のヘッドの「ふた」部分のねじが外れてしまっているので調子が悪く、あまりスムーズに音は出ませんが、ヘッドを修理し、穴の位置を調整すれば、なんとかいけそうな感じです。
2010/11/29の記録です。
先週紙管を作成したので、今日は紙管をスライドしで予測した管長に合わせ、音を出して音高を測定してみます。
あまり、合いません…(^^;;)。どうやら簡単ではないようです。道は遠い。
気を取り直して、指穴を試しにあけてみることにしました。できるだけ大きい穴です。
紙管といえども、穴を開けるのは結構大変です。穴の大きさや形が音高に影響することが予想されるので、大変です。
音は、まあまあ、高さが変化します(って当然か)。正確な音階を作るのは大変そうです。道は遠い。もっと簡単に作る方法はないものか…。
2010/11/22の記録です。
大学院講義、Excelによってもとめた管長と音高の回帰式から、予想管長をもとめました。
木工室で、今日は塩ビ管VU40に、前回と同じように模造紙を巻いて紙管を作ります。
2010/10/25の記録です。
大学院生はちょっと学術的?に、データ測定に基づくものづくりのさわりを、ちょっとだけ体験してみることにしました。
太い塩ビ管による長いリコーダー、名づけて「巨大リコーダー」に春頃より挑戦していますが、いくつか手のかかる課題があります。
(1) 指穴のあけ方。実際には大きいので手のひらで押さえることになるが、その穴をどうやって塩ビ管にきれいに開けるか。塩ビ管では難しければ、穴を開けやすいよい材料は何か。
(2) 指穴の位置の決定。これは指穴の大きさにも依存するため試行錯誤となる。また、開口端補正なるものが必要らしい。
これらの解決に向けて、少しずつデータ取り・分析・推定をやってみます。
まず、穴を開けやすい材料として、「紙管」を試してみます。生協などで売っている普通の模造紙を、塩ビ管に巻いていきます。そのとき、木工用ボンドを水で薄めた接着剤を紙と紙の間にまんべんなく塗布します。これを何重かに巻けば、紙と接着剤のサンドイッチができて、少し頑丈になることを期待しているわけです。
水で薄めた木工用ボンドを刷毛で塗ります。
巻いています。
一方、指穴位置の決定にむけて、まず管長と音程の関係を測定して、開口端補正込みの両者の関係を求めることを目指します。
以前作った「巨大パンの笛」にリコーダー式ヘッドを差し込んで、なるべく一定に吹きます。その音を音楽用のチューナーで測定します。表示された音名とメーターによるセント値を読み取って、記録します。一方、リコーダー式ヘッドの開口部の、長い管に近い端から、管の先端までの長さも記録しておきます。
長さを測っているところ。
吹いてチューナーで音高を測定しています。
次回は、チューナーの音名とセント値から周波数を割り出し、それと管長との関係を Excel で調べます。