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巨大リコーダー: パイプ太くしたっ。でもほとんど鳴らない (;_;)

2010 7/6 附属小サイエンスフェア、巨大リコーダー試作です。昨日はおそらくパイプが細すぎて 2 m 管は基音が鳴りませんでした。そこで、意地ですから、今日はホー○ックにでかけて太いパイプを買い込んで、試してみました。

意地ですから、テッパーのノーマルメンズール、直径 155.5 mm に近いものも試してみようと、ホー○ックで太い塩ビ管を探したら、ありました。内径 154 mm (VU150)。店にある中ではいちばん太いやつだ。

でも、巨大です。持ち帰ることは不可能です。こんなの抱えてバスに乗ったら、社会の迷惑です。そもそも、重くて持ち上げられないヨ。

しばし巨大塩ビ管の前で逡巡した末、 数ランク細い内径 107 mm (VU100) にしました。意地ですが妥協します。1 m のこれ数本と、ジョイントと、閉管にすることもあろうかとキャップも数種類買いました。

さて、大学に戻り、昨日のヘッドを太い塩ビ管に取り付けるためにアダプターを作って、繋げてみました。2m です。内径 107 mm でも充分巨大です。平行して置いてあるのが昨日の直径 40 mm パイプ。

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しかし、鳴らない。orz

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昨日の内径 40 mm よりは少し鳴りやすいようですが、やっぱり基音がほとんど鳴りません。そ〜〜っと吹いてやっとです。 図体でかいくせにこんなにかすかにしか鳴らないのではねぇ…。

困りました。

ヘッドが小さいのかもしれません。特に歌口開口部分の幅が小さい可能性があります。テッパーのノーマルメンズールによると、内径 105.3 mm 管での歌口開口部分の幅は 86.3 mm とあります。

こうなるといよいよ意地ですから、ヘッド部分をもっと大きいのにしましょう。さっきホー○ック で一辺 85 mm のカツラ材サイコロを売っていましたから、それで作ってみよう。

でもその前に他のこともやらねばなりません。しばらく放置となりそうです。

巨大リコーダー: 2m では鳴らない! どうする?!

2010 7/5 附属小サイエンスフェア音ブース、巨大リコーダーの試作です。55 mm 角の立方体ケルンから作ったヘッド部分をクランプで仮組みして、塩ビ管につないでみました。塩ビ管の太さは内径約 44 mm (VU40)、長さ 1 m 数本をジョイントで繋げていきます。

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長さ 1 m では、そこそこよく鳴ります。それでは、と、2 m にしてみました。

鳴らない。

基音がほとんど鳴りません。そ〜〜っと吹くとかすかに鳴っているようですが、ざわつく会場では聞き取れないレベル。第 2 倍音らしき音はよく鳴ります。 でもそれじゃ 1 m とほぼ同じで、長くした意味なし。

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↓ヘッド部分のアップです。

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さて、困りました。1 m ではあまり珍しくありません。インパクト弱い。 ぜひとも 2 m ぐらいにはしたいところ。どうも、まだパイプが細いようです。細いパイプは基音が鳴りにくく、高次倍音が鳴りやすい、と、どこかで読んだ気がします。

パイプオルガンの解説書(※)に、「テッパーの標準スケール(ノーマルメンズール)」というオルガンパイプの寸法に関する資料があり、これによると 8ft (約2.4m) の C のパイプは直径 155.5 mm とのこと。これはかなり太くてこのまま使われる例は少ないとのことですが、それにしても太い。

こうなると意地ですから、パイプを太いものに交換してみることにしました。

(※) 秋元道夫: 『パイプオルガン – 歴史とメカニズム』、(株)ショパン 2002 年刊、ISBN 4-88364-156-2

巨大リコーダー(?!)の試作

2010 7/2 来る 7/30 に予定されている附属小学校サイエンスフェアで、大きな木管系の管楽器、という案が出ていて、それの試作にかかりました。長いパイプに穴をあけ、子ども一人が穴一つを担当してふさいだり離したりして、いろいろな高さの音を出そう、という試みです。

そこで問題なのが、発音機構。金管式の唇振動という手もありますが、作るのは簡単だが鳴らすには人間の方がある程度熟練していなければなりません。できればただ吹くだけで鳴るのがよい。

そこで、リコーダー式のヘッドを作ることにしました。太い塩ビ管の端にこれをつけてやろう、という魂胆です。塩ビ管の長さは大胆にも 2m から 3m (!?) ぐらいを予定。

今日から、その試作にかかりました。オルガンの太い木管パイプのつくりかたを参考にしています。はたして、鳴るかな。

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ホームセンターで買ってきた、カツラ材の 55mm 辺の立方体をケルンとします。8mm の穴をあけ、切り込みを入れます。

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パイン集成材の側面板を接着したところ。

ちなみに、長いパイプを基音で鳴らすのはむずかしいことが予想されます。以前札幌のリコーダー制作家の N さんに、長くて大きいのは作るときに注意がいりますか?と聞いたら、そんなに大きいのは作ったことがないです、と、あっさり却下されました…(^^;;)

オルガンパイプだいぶ出来てきた

2010 6/28 今日もコツコツとオルガンパイプ作り。前板を接着し、前フタをねじで取り付けていきます。
今日は、長いパイプ5本中4本の前板を接着してクランプしたついでに、真鍮パイプの「足」をつけ始めました。「パイプカッター」で 5cm の長さに直径 8 mmの真鍮パイプを切っていきます。ラクラク。
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前フタをつけ、真鍮足も取り付けて、一気にそれらしくなったパイプたち。
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こうなると、板に立ててみたくなります。さっそくパイプを立てる板を切り出し、指定通りに穴を空けて、とりあえず今日までできあがったパイプたちを立ててみました。
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おお。なんだか、「進んだ」という感じ。まだ短い方のパイプたちだけですし、長さも同じだし、はみ出した前板も切っていない。でも元気が出ます。
ちなみに、パイプを立てる 12mm 厚のシナベニヤを切り出すときに、昇降丸のこ盤を初体験しました。こいつはなかなか危険な機械です。充分に気をつけて使わねばならない。(あ〜こわかった…。)

パンチカード・オルガン試作

2010 6/8 来る 7/30 に予定されている附属小学校サイエンスフェアにて、音ブースを担当するのですが、その内容の試作をそろそろ始めなければなりません。

試作第 1 弾は「パンチカード・オルガン (仮称)」です。ここ数日試作に取り組んできましたが、今日いちおう形になりました。

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これは風箱の穴の上に、アクリル板を介して100円ショップのリコーダーをパイプで繋げておき、穴を空けた紙を通過させると穴のところで対応するリコーダーが鳴る、というものです。風箱と笛の部分はパイプオルガンと原理的に同じです。パンチカードを使う点は、ハンドル操作で演奏するストリート・オルガンの一部であるとも言えます。

演奏の様子は、ゼミの記事のところに動画で載せました。

制作の様子は、プライベートブログの方に載せる予定です。

本番までに、これを 8 本にしたものを学生と制作します。教えながら作ると何倍も時間がかかります。はたしてどうなることやら。

オルガンパイプ: リップ荒削り量産体制

2010 5/25 オルガンパイプは、背面板の接着もすすみ、いよいよリップ削りの本番です。まずはトリマーで荒削りします。14本ほど削らねばならず、多少ビビっていてなかなか着手しませんでしたが、今日、えいやっとやってしまいました。
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材料をクランプし、ジグを合わせたところ。
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片側を削り、反対側を削るために位置替えしたところ。
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荒削り直後のリップたち。ぎざぎざになっています。
えいやっと14本まとめてやってみると、意外と素早く終了しました。まとめてやるとトリマーの扱いもだんだん慣れて上手に削れるようになってくるようです。

オルガンパイプのリップ削りジグ

2010 5/18 オルガンパイプ制作は、そろそろリップ削りの作業に入ります。今日は大量作業の前に、ちょっと試しに数枚削ってみました。
リップの部分をトリマーで荒削りするためのジグを、かねてよりあれこれ試していますが、なかなかうまくいきません。あれこれ作ってはダメでジグを分解し、また作り、の繰り返しです。結局、分解の結果できあがった、写真のような単純な「傾斜台」に落ち着きそうです。
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これは、材料をクランプで押さえ、「傾斜台」ジグを手で押さえて、台の上に沿わせてトリマーを滑らせる、というものです。

オルガンパイプ制作ジミに進行中

2010 5/16 オルガンパイプ制作、なかなか進みませんが、こつこつとジミに進めています。
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今日はクランプを使い切るまで、横板の接着を続けました。
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作っているパイプそのものより、クランプの林立の方がよほど壮観だったりします…(^^;;)。
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時間が少しあったので、フタの部分になるチーク材の切り出しを行いました。2個ほど寸法が 2 mm ぐらい足りないが、なんとかなるかな…。