当初出展を予定していた 1 月の標津町サイエンスフェアは、冬の悪天候のため中止となりました。展示予定品はしばらく眠っておりましたが、このたび、7 月の標津町サイエンスフェアへ「パイプオルガンワールド」のタイトルで出展することになり、準備の進行を再開しました。簡易なオルガンパイプをふいごで鳴らし、パイプオルガンの仕組みと、パイプで鳴らす音のしくみを体験しよう、というもくろみです。
今回は所属ゼミの学生たちと一緒に準備を進めます。
まず今日は、1月の段階で作ってあった出展予定のオルガンパイプたちを、久しぶりに梱包から取り出し、組み上げてみました。
実は1月には、大学の工事の都合で広い部屋が使えず、いちども全部を接続してみたことがなかったのです。とにかく、今日は今までにできあがっている全部のパイプを組み上げて、予定のふいごで鳴るかどうか、テストです。
ふいご部分。送りふいご(フィーダー)と溜めふいご(リザーバー)です。
UV40 の塩ビ管を使った音階パイプ。ヘッドの部分は大学院の演習で大学院生が作りました。がたいが大きくてハデに目立つのですが、実は細長すぎて、まだあまりちゃんとは鳴りません。上の倍音が鳴ってしまいます。調整が必要です。
左側が、手のひらで穴を塞いで音程を変える「大きなリコーダー」。中央は未完ですが、ブーツ部分を3Dプリンタで作った、リードパイプの音階オルガン(となる予定)。ブーツの部分が一つだけチェストに載っています。右側は UV100 の太いパイプに模造紙で作ったスライドが取り付けてあり、鳴らしながら長さを変えて音程を変える「オルガントロンボーン」。これは蓋を閉めた閉管の状態でも鳴るので、閉管の低音を聞くことができます。
中央は 2013年12月に作ったパンチカードオルガン。今回パンチカードシートを駆動するロール部分を作り直します。右側は簡易風圧計。左側の単音チェストの一つは、鍵盤を押すと空気が吹き出すことが目で見てわかるようなデモを取り付ける予定です。
テストの様子です。学生たちははしゃいでおりますがお許しを。
最後に集合写真。
学生諸君にはこれからそれぞれのチェストにとりつける「鍵盤」の部分を作ってもらいます。平行して各パイプの新作・調整を進めます。