今日も学生の ISK とともに進めます。今日は主に、鍵盤奥の上にかぶせて鍵盤が外れないように押さえる板に関係する部分を、ジミに加工しました。
鍵盤押さえ板とスティッヒャーピンををとりつけると、いよいよ鍵盤が動作するようになります。
まずは、先日きちんと設計しないで現物合わせで制作を進めたことの修正です。鍵盤押さえを載せるスペーサーの板が高すぎて鍵盤がはずれてしまうこと、またスペーサーの長さが 10mm ほど足りないことを、ジミ〜に調整しました。
10mm × 11.5mm x 9mm 厚の補修材をつくり、木工ボンドで貼り付けます。小さい部品となり、なかなか細かい作業です。
段差となった余分な高さを、精密手のこと手かんなで削り取ります。これまた細かいジミな作業です。ワタクシ広重は手カンナがヘタクソで、なかなか平らに削れません(;_;)。
鍵盤押さえ板を固定するねじ穴を、ISK が開けてくれました。皿ネジのアタマが隠れるように、2段に彫り込みます。これまた細かい作業です。
一方広重は、鍵盤押さえ板の裏側にの鍵盤が当たる部分に、2mm厚のフェルトを貼り付けていきます。これで鍵盤を保護し、雑音を防ぎます。フェルトをけちって本当に鍵盤が当たる部分だけに貼り付けています(ちょっとケチ)。合成ゴム系の接着剤は「5分間待つのだぞ」。くさい。
鍵盤押さえとスペーサーがいよいよ仕上がって、スティッヒャーピンを仕込み、鍵盤押さえを取り付けます。
これで鍵盤が動作するようになりました。冒頭の写真の通りです。スティッヒャーピンの押し込み量も均一になります。これでやっと、肝心のパイプの調整・整音に取りかかれます。(まだよく鳴らないのだよ(;_;))
一方、ISK は、先日作ってあった簡易ジグのテストです。幅 20mm、厚さ 2mm にスライスした鍵盤表面材をチェッカー模様に組むために、長さ 15mm に切るためのジグです。精度が必要で、大量にあるので、まずはジグをつくりました。
どんなあんばいですかね。これで誰でも正確に切ることができるようになったようです。これは次のゼミにみんなにやってもらいましょう。木工は「ジグ命」ですね(^^;)。