今日はリード管のウィンドチェストに鍵盤用のピンを打ち、鍵盤を仮組みしました。ひたすらジミ〜〜なピンワークです。
まずは鍵盤の整形からです。鍵盤は、学生たちが貼り付けた表面材のはみ出しを精密手ノコで切り落とします。既に学生により打たれた支点ピンに取り付けてみます。
鍵盤の間隔に多少ばらつきがあります。調整が必要になりそうです。
これから慎重にガイドピンを打ちます。これにより鍵盤は左右に回らなくなり、まっすぐ押せるようになります。
ピンは、直径 2mm の真鍮釘を、必要な長さに切って使います。今回は 22mm でした。切断は糸のこに金工刃をつけて行います。ニッパで食いちぎると、先端がとがってしまい今ひとつですし、なかなか力も必要で疲れます。それにどんなに気をつけても長さはなかなか一定になりません。
そこでこの展示の制作では、以前から簡単な「ピン切りジグ」を使っています。
端材の木材に釘の直径よりちょっと大きめの穴を開け、釘を差し込んでから、ジグごと糸のこで切ります。これにより、釘が固定されてよく切れます。寸法もかなり正確です。
鍵盤同士のスキマが 2mm 確保されている、右側の鍵盤から進めました。一つ鍵盤をはめては、ピンの位置を決め、慎重に垂直を確保しながらピンを打ち込みます。
打ち終わったところです。
左側の鍵盤は、もともと鍵盤同士の間隔が狭く 2mm 確保できません。そこでピンの当たる部分だけ、やすりで少しずつ削って、2mm の間隔を作りました。
なかなか細かい作業です。ですが右側の鍵盤に比べて左側はかえってきっちりピンを打つことができ、ほとんどがたつきのない鍵盤ができました。ケガの功名?ですかね?
鍵盤押さえも制作し、仮組しました。ぐっとオルガンらしくなってきました。
ブーツ部分を 3D プリンタで作ったリード管を1個、載せてみています。ふいごもつないで、音が出始めました。でも、見よう見まねで作ったリード管は、鳴るものもあり鳴らないものもあり、という感じです。これからの整音が正念場です。