2010/09/23の記録です。
アントレの記事では鍵盤が先ですが、ふいごを先に作ることにしました。理由は以下の通り。 (1) 早く音を出してみたい。(2) 実は別件の S 先生のたたら製鉄教材との関係で、製鉄の炉を吹く足踏みふいごを作れないか、と打診されている。附属小学校で労働の意味合いも含めてデモンストレーションしたい、とのこと。このポルタティーフ・オルガンのふいごを応用すれば作れそうな気がする。急ぎで試作をしたい。(3) リコーダーパンチカードオルガンを、ふいごで演奏したい。これにはバッファふいご(リザーバー)も必要で、試作したい。
というふうに、ふいごはあれこれ応用が考えられるのです。
さて、今日の開始時刻は9:40am。ふいごの前にちょっと、寸法の修正です。カンツェレ板がやはり前ふたとの間に隙間があり、ハゲシク空気漏れします。これをまずは修正。木片を前縁に貼り足して、クランプしています。後でカンナで削って修正しよう、という魂胆です。(後に、実はこれでもまだ足りないことが発覚。もっと徹底的にやるべきでした。多分この修正の部分ははがして作り直しになるでしょう。12月記)
ふいごは、まず形状を保つために内部に貼る三角形の薄板を切り出します。寸法はアントレの記事どおり。これは木工室に端材として放置されていた 3mm 厚の化粧ベニヤ板を勝手に活用しました。(^^;)
これを写真のように並べ、革を割り当てていきます。このふいごは贅沢に革で全体を包むものなので、革がたくさん要ります。買ってあった革では1枚ですべてをカバーできず、2箇所で貼り継ぐことになりました。
三角形の薄板を合成ゴム系接着剤で接着していきます。
薄板を貼り終わって、革を切り整えたところ。
この時点で、試しにたたんでみました。
たたんでみると、薄板の三角形の角同士がぶつかってたたみにくいことが判明。ちょっと並べるのがぴったりすぎたようです。三角形の角を切り取って、妥協。
前後の板を、5mm厚のシナベニヤから作ったところ。
ふいごをたたんだ状態で、前後の板に革を接着していきます。空気漏れしないように。しかしこれがなかなか難しい。特に角にしわができるので、難しい。
貼りおわったところ。形になってきました。
オルガン本体のほうも、くだんの前縁をカンナで調整し、前フタの裏側には革を貼って、本体にねじ止め。口で吹いて試奏してみると、昨日よりは多少よい。
ここで、問題発覚。このボディーは左右の側板が背板より数mm出っ張る設計なのですが、それが干渉してふいごがボディーに密着しません。はじめ、その出っ張りの内側にふいごがすっかり収まるだろう、と考えていましたが、作ってみると革の折り目が予想以上に板からはみ出し、出っ張りにぶつかってしまいます。困った。設計変更です。
疲れたアタマであわててドタバタしてもよいことがないので、今日はやめにします。時刻は20:40。