鍵盤の保護と装飾のために、表面の指の触れる部分に貼り付ける堅い広葉樹材を、2mm 厚にスライスしました。
以前のポルタティーフ・オルガンでは、雑誌の記事の通りに、市販されている 5mm 厚の「木のはがき」から表面材を切り出しましたが、本当はもっと薄くして貼り付けるとのこと。本職の制作家は 1mm 厚ぐらいにするらしいです。
そこまではできなくとも、もうちょっと薄くしてかっこよくしよう、というわけで、今回は 2mm 厚に挑戦しました。
おりしも、ゼミの別のテーマで、白黒の広葉樹材を使った木箱を作っており、切り落とした端材や、未使用の材料がたくさんあります。
まずは、端材の再利用ということで、既にチェッカー模様に貼り合わせて切り落とした、不定形の端材を、バンドソーでスライスすることに挑戦。
しかし、
失敗。
バンドソーでは刃がたわんでなかなか同じ厚さに切れず、さらに切り落とした瞬間に材料が定盤と刃のスキマに吸い込まれ、機械のいろいろなところに挟まって機械が悲鳴を上げる、という、とってもキケンな状況となりました。切り落とした材料も厚さが揃わず、挟まったときにキズがついたり折れたり、と、さんざんです。
そこで、端材の再利用は当面あきらめて、新しい棒状の材料から、昇降丸ノコ盤でスライスすることにしました。
今度は成功。でも安全のため切り落とす方(定規と刃に挟まれない方)を 2mm 厚 (薄い方)としたため、厚さは 0.5mm くらいのばらつきがあります。
並べてみました。黒っぽい茶色がウォールナット材、白い方がイエローポプラ材です。
さらにテストとして、いくつか長さ 15mm に切り落とし、チェッカー模様に組んで鍵盤材の上に並べてみました。2通りのパターンがあります。
さてどっちにしようか。交互にするという手もあります。