オルガン制作:整音:結局パイプ作り足し

2011/02/21の記録です。
予備パイプを使い切ってまだ不調なので、結局あと 6 本ほど、パイプを作り足すことにしました。リップが「高い」のも気になっているので、もしあわよくばそこも少しは改良したいです。
もっとたくさん作ろうかなとも思いましたが、今度は材料のヒノキ材が払底。6本作りきれるかどうかも微妙(;_;)。
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今日はケルンを作り、側面板を接着してクランプ。また次回。明日からゼミ旅行なので、しばらく先です。

オルガン制作:簡易風圧計をテスト

2011/02/17の記録です。
どうもふいごを強く押さないと鳴らないことが気になり、オルガン作りの洋書や、先輩サイトなどをみて、ふいごの風圧を知りたくなりました。
そこで、以前に買ってあった内径 8mm のビニールチューブを持ち出してきて、ちょっと実験。水を入れて、手で U 字型にして、片方の端を口で吹いてみる。
洋書によると、水面の差が 1〜2 inch とのこと。そうなるように吹いてみると、かなりそ〜っと吹かないとダメということが分かりました。いままでパイプを試しに吹くときに、景気よくピューピュー吹いていましたが、それではダメなのね。
人間の肺は、意外とパワフルなのね、と実感したところです。
ポルタティーフオルガンでも実験してみました。パイプを一つ外して、そこにチューブを接続し、鍵盤を何かで押さえたままにして、ふいごで風を送ってみる。
これもやや優しく押さないと 1inch ぐらいにはならなそう。でも 1〜2 inch 程度にはなっているっぽい。
なにしろ手でチューブをU字に支えながらの実験なので、不正確。そのうち、先輩サイトなどに倣ってちゃんとしたのを作ります。
(後日記: と言いつつ、5月始め現在でまだ作ってません…(^^;;))

オルガン制作:整音工程に突入:予備パイプ払底

2011/02/16の記録です。
鳴りの悪いパイプを、重症なものから順に、予備のパイプと交換してみました。
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旋律がややつながりやすくなって、試奏が少し楽しくなってきました。
でも、3本の予備パイプを使い切ってしまったのにまだ鳴りの悪いパイプが残っています。これは、作り足さないとダメですな。1年前の作業をまた始めることになります。振り出しに戻る?。いや、モノゴトは螺旋状に進歩する、と信じましょう。
新しいこともないと元気が出ないので(←この性格だから困る)、それこそ1年前に作っていまいちだった試作のパイプや、今回交代させられたパイプなどで、ゲダクト(閉管)の実験もちょろっとやってみました。
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端材で栓をつくり、革をかぶせてパイプの端に突っ込みます。
そのままで、よく鳴るものもあれば、全然鳴らなくなってしまうものもある。楽しい。
まあ、ふいご的にはそ〜っと吹いて鳴るぐらいでないとダメのようです。

オルガン制作:鍵盤ちょっと整形

2011/02/14の記録です。
オルガン鍵盤、ナチュラルキーの手前側の角を、トリマーでほんの少し面取りしました。
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三角ビットを使い、我が家の cemb の鍵盤などを参考にしながら、まねっこして面取りしました。
シャープキーについても、角がいたくないように、ヤスリで面取りをしました。少し、手に優しくなりました。

オルガン制作:鍵盤取付け・形ととのう

2011/02/12の記録です。
昨日貼付けた鍵盤の化粧板と、シャープキーの建て増し部分を加工します。まず、シャープキーの奏者側になる部分は通常少し切り落とされて角度がついているので、それを作ります。
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ラジアルアーム丸ノコ盤を傾けて使おうと画策。別な同様の材で一回練習です。
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うまく行きそうだったので本番。このようになりました。
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シャープキーも建て増し部分を土台に貼付けます。これも切り落とし分の隙間を空けて並べます。
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シャープキーの接着剤が固まる間に、ナチュラルキーを並べてみます。
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こんな感じです。おお似てきた。
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キーの支点部分を押さえる部材を作りました。トリマーで面取りしてあります。仮乗せしたところ。
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シャープキーを切り離しました。始めはラジアルアーム丸ノコで。だんだん材料が小さくなってオソロシくなったので、最後の 2 つを切り離すときは手ノコで切りました。
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シャープキーもセットして、押さえも乗せてみました。お〜〜似てきた似てきた。鍵盤みたい〜。って鍵盤です。でもシャープキーの幅が明らかにばらついていたりする(^^;)。
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鍵盤押さえの裏側に、2mm厚のフェルトを接着します。
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こんな感じになります。
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ガイドピンを植えている部材の、鍵盤が押されたときにぶつかる部分に、革を細く切って接着します。これらはカタカタいわないようにするための対策です。
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鍵盤押さえをねじ止めし、パイプをセットしました。パイプを固定する部分がまだですが、これで形を作る工程はほぼ終了です。コーフンです。ふがっ。
さて、試奏してみました。まあ、鳴ります。鳴りますが、以下の点で大いに不満です。
1. 全体的に風の消費量が多く、かなり力を入れてふいごを押さないと充分に鳴らない。またそのため、頻繁にブレスを必要とする。
2. 主に低音部で、鳴りの悪いパイプが数本。
3. ふいごの空気漏れも疑われる。
ここからが、ジミで根気のいる「調整・整音」となるのですね。ここから先のねばりが、楽器としての性能を左右するように思われます。
が、今日は疲れたので、これでおしまい。はたして3月末のオルガン会に間に合うか?!。

オルガン制作:鍵盤化粧板取付け

2011/02/11の記録です。
鍵盤の指のあたる部分に、広葉樹の堅い薄板を貼ります。ホンモノは 1mm 厚ぐらいらしいのですが、ここはアントレの記事にならって、東急ハンズの「木のハガキ」を活用します。5mm厚のハガキ大で、各種銘木が安価に手に入り便利です。
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鍵盤はバロック風、ということでシャープキーは白っぽいブナの木、ナチュラルキーには黒っぽいコクタンを貼ります。ピアノと白黒逆なので、黒鍵白鍵と言えないのであります…。
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シャープキーになるマツ集成材にブナを貼付けたところ。ナチュラルキーの上に出っ張る「建て増し」の部分になります。
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ナチュラルキーは、コクタンの板の下に土台を並べて接着します。あとで切り離します。使用予定の丸ノコの刃厚分だけ隙間を空けて並べています。シャープキーとの間の細い部分は、別途コクタンを細く切って貼っていきます。
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細い部分は小さすぎて電動工具が(オソロシくて)使えず、手ノコとマイターボックスで切りました。
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貼付けて、重しをのせて、また明日。ふいご用に買っている鉛インゴットの出番です。奥の本体には、シャープキーの土台だけが乗っています。
18:00ころから始めて、小一時間のつもりが 21:00 近くになってしまいました。でもこの作業は前からやってみたくて、一気に進めてしまいました。

オルガン制作:鍵盤部整形

2011/02/10の記録です。
卒業行事で少し間が空きましたが、続きです。糸ノコで切ったシャープキーとナチュラルキーの間の切れ目が細く、動作時にぶつかりますから、ヤスリで少し広げます。
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撮影のため片手ですが、ほんとはちゃんと両手を使わないと削れません。当たり前か。
かなり以前に作ってあってもう真鍮の色が変わってしまっているスティッヒャーピンですが、長さを切りそろえて定位置におさめます。これで鍵盤の動作が確認できます。支点側を何かで押さえて、鍵盤を押し下げてみます。うむ、動作良好(かな?)。
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今日は会議が多く、ここまでです。もう会議に行かなければ。

オルガン制作:鍵盤部制作その2

2011/02/06の記録、その3です。
鍵盤部制作の続きです。
シャープキー側に切り込みを入れただけでまだつながっている鍵盤土台材を、本体に仮置きして、両サイドの2カ所だけ、直径2mmの真鍮釘を打ち、仮固定します。少し、似てきたかな。
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鍵盤材の上からハンドドリルで、支柱ピン、ガイドピンの刺さる位置に下穴をあけていきます。
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支柱ピン、ガイドピンとなる真鍮釘を打ち終わったところ。
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このままでは鍵盤材が取りはずせませんので、ニッパーで釘の頭を切り落とします。これが言うのはカンタンですがなかなか重労働。パレットのバネをつくるときに、太いピアノ線でも噛み切れる強力ニッパーを買ってあったのですが、狭いところでたくさんの真鍮釘を切るのですから、手が痛くなります。うっかり勢いで切ると釘の頭があらぬところへ飛んでいくし。
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ふ〜。なんとか切り落として、鍵盤材を外したところ。切り口はいかにもニッパーぶつ切り。とんがっています。ヤスリがけしようかと思いましたが狭いのて多いのとで気力なし…。
さていよいよ、鍵盤を1鍵ずつばらばらに切り離します。ナチュラルキー同士の切れ目に相当します。ここの切り幅は狭い方がよく、また短い距離なので、ジグソーを使うことにしました。ガイドを当ててジグソーで切ります。
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ナチュラルキー部分を(ほぼ)切ったところ。この後糸ノコ盤で、わずかにつながっているシャープキーとナチュラルキーを切り離します。
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切り離して、本体にのせたところ。お〜似てきた。アドレナリンでまくり〜。
難関と思われていた鍵盤部分ですが、いざやってみると、大変は大変なのですが、日曜丸一日でなんとか形の見えるところまでできてしまいました。鍵盤部を開始したのが 11:30ころ、鍵盤を全部切り離したところで 19:30 ころですから、約8時間でここまでたどり着いたことになります。
楽勝感ただよっておりますが(終わった苦労はさっさと忘れる)、これからが細かい。意外に時間がかかりなかなか進まない、ということになります。

オルガン制作:鍵盤部制作に着手

2011/02/06の記録、その2です。
手数が多そうで、難関と予想される鍵盤部分です。奏者としてはこだわりのある部分でもあります。ぜひともカッチョよく作りたい。満を持して、ではないですが、必要な道具なども届いたので、いよいよとりかかります。
鍵盤は、土台となる部分を手に入りやすい針葉樹材で作り、指に触れる表面にはコクタンなどの堅い広葉樹の薄板を貼って化粧します。まずは土台部分の加工です。アントレの記事にはチューリップウッドとか書いてありますが、入手できないので今回はホームセンターに普通に売っているマツ集成材にしました。柾目は狂いが出たとき鍵盤同士が接触するのでダメなのだそうです。
鍵盤は一つずつバラバラには作らず、板のままで先に支点ピン・ガイドピンを打ってしまうのがコツらしいです。まず、ごく普通の集成材を、鍵盤に必要な面積に切り出し、鍵盤とするための切り目をケガキます。
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こうみると最初は本当に「そのへんの板」です。これが鍵盤になるなんて想像できない。
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けがいているところ。ちょっと複雑です。鍵盤の奥の方の間隔は等間隔ではない、ということを、自分でけがいてみて初めて知りました…。手前のナチュラルキーだけの所は等間隔なのですが、間に入るシャープキーの数が場所によって違うのです。
いちど間違えてしまいました。ややこしいぞ。
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支点ピンの入る穴をあけ、鍵盤の奥側になる角を面取りします。鍵盤が押し下げられたときにひっかからないようにするのです。今回はトリマーのボウズ面ビットで一発。トリマー便利すぎる。
さていよいよ、シャープキー側の切り込みを入れていきます。アントレ記事によると、刃厚2mmで切り込んで、そこに直径2mmの真鍮釘のガイドピンがぴったり入る、という設計です。丸ノコで切るような記述です。しかし、我が木工室には刃厚2mmの丸ノコはない。みんな3mmぐらいの切り目になってしまいます。手ノコやジグソーだと、1mmぐらいだし、そもそもこれらでまっすぐ切ることは私には不可能です。そこで、身銭を切って丸ノコ刃を新調しました。じゃ〜ん。
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マキタの新品チップソー。刃厚ばっちり2mm。ホゾ切り機の使い方も教えてもらってあるので、これです〜いすいと美しい切り込みが作れる…はずだったorz。
世の中、そんなに甘くない…。
試練その1: 丸ノコ刃の直径が小さい割には、ホゾ切り機のスリーブの直径が巨大で、直径上で切り込める深さは数センチ程度しかない。足りない…。
試練その2: だいたいホゾ切り機は、45mm角ぐらいの垂木などにホゾを作る目的のもの。テーブルも小さいし、ガイドの設置できる位置も限られているし、そもそも左右に材料がはみ出すと機械のほかの部分にぶつかってしまって、切り込もうにも材料が入っていかない…。
というわけで、18鍵1オクターブと4度だけの鍵盤なのに、えらく切り込みに苦労するはめになりました。
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備え付けのガイドは使えないので、端材をクランプしてガイドにしています。このクランプがまた、うまくはまらないのです。鋳物のテーブルは裏側がでこぼこでクランプが安定しない。結局ガイドが安定しないので…切り込みが曲がる(;_;)。
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端の方は本物のガイドが使えるのでスムーズ、まっすぐ。しかしどうしても真ん中の1本は切れませんでした。どうやってもガイドから外れるか、材料がテーブルに充分に乗らずに材料を持っていかれそうになるか、うまくいかない。無理をして指を飛ばしたら大変なので、真ん中の切り込みはあきらめました。切り残した部分は別途糸ノコで切りました。
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切り込みを入れ終わった鍵盤です。切り込みは曲がっていたり、ケガキからずれていたり、と満身創痍です。ふ〜。
もしかして、この昇降丸ノコ盤&ホゾ切り機が、デカすぎるのかもしれません。もっと小振りのものなら、丸ノコ盤の方でうまく作れるのかもしれません。

オルガン制作:空気漏れ部材調整

2011/02/06の記録、その1です。
まず、先日接着してクランプした空気漏れ隙間埋め部材を、今日は手カンナで調整します。
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この写真は撮影のためのヤラセです。右手はカメラを持っています。本当はちゃんと両手でカンナがけしたんですぞ。
まっすぐになっていることを確認しながら削ります。シナベニヤ材は意外とすいすいと削れていきます。
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こんな風になりました。広いところで1mmぐらいの隙間を埋めました。
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次に、鍵盤の両脇の板部材と、各鍵盤のガイドピンが乗り、鍵盤の下方向の運動のストッパーともなる部材を横方向に、接着しました。
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上の写真ではスティッヒャーピンを一本だけ挿してみています。
つぎにいよいよ鍵盤にとりかかります。